シルク印刷により色味の再現性について以下ご確認いただき、
予めご了承ください。
1.印刷色は、指定色と同じにはなりません
お客様からDICやPANTONEの色番号で指定された色は、
現場で指定された色番号の色チップ(光沢紙に印刷された色見本)を元に
様々な色のインクを手作業で混ぜて調合する為、
同じ色の再現ができず、可能な限り指定色に近い色を再現します
2.完全に再現できない主な理由
・指定した色のインクが既製品であるのではなく、毎回手作業で数種のインクから調合し色を作る為
・色チップはツヤのある光沢紙である事に対し、実際は布に印刷するので色チップと現物の質感が異なり目視確認に限界がある
・調合時に近い色に調合できた場合でも、印刷中(インク乾燥前)、印刷後(インク乾燥後)で色味が変わる
・当社の商品は白色ではなく無漂白の生成色なので、その生地の色が印刷色と混ざり、色味に影響する
これらの事から色チップと同じ色に再現することできません。
3.具体的にどのような再現性なのか?
色ブレに関しては、大きく2通りあります。
1.色が指定より明るい、暗いといった明度によるブレ
2.調合された何色かの色の中で、一部色が強く出ている色目・色調によるブレ
これらを簡単に説明した図が以下のようになります。
以下のイメージの色ブレは一部分かりやすく表現しておりますが、ほぼ許容範囲となります。
このように単純に明暗だけではなく、例えば緑のように黄色と青色が主な配色ですが、
一部の黄色が強い、青色が強いというように色が強調されて色ブレが起こることもあります。
無漂白の自然素材の生地色の違いによる色ブレ
インク調合の色ブレに合わせて、生地の色と合わさり色ブレが生じます。
当社の商品は無漂白素材のコットンバッグです。
漂白加工を施していないので、商品の生地は自然色のままなので、
物によって色がバラバラです。
こちらが生地色のイメージです。
これらに印刷がされると、色味によっては生地の色の影響が出る場合があります。
こちらが影響が出たときのイメージです。インクは同じインクを使用しています。
※説明のため、イメージ内の色の違いを強調しています。
これら説明の通り、いろいろな理由から指定した色と合わせるには限界がございます。
印刷現場でも色味の再現はできる限り合わせるよう努めておりますが、
同じ色に再現することができませんので予めご了承ください。
少しでも色ブレを抑えるためには?
様々な理由から色ブレが起こることを説明しましたが、
少しでも色ブレが起こることを避ける方法もございます。
現物見本をご支給ください
DICやPANTONEでの色番号指定ではなく、過去に同等品で印刷の実績があり、
それをお持ちの場合は、それを見本にすることで色チップよりは再現性は高まります。
追加注文の場合も前回と同じ色での再現はできません!
当社ではほとんどの案件がスポット案件のため、納品後に現物見本を保管しておりません。
注文の度に新規案件同様、指定色の色チップを元に再度調合しております。
追加注文の場合「前回納品物と見比べて色が違う」というケースがございます。
現場も前回どれくらいまで再現できたかまでは覚えていません。
以下は色ブレのトラブルのイメージです。
このようにシルク印刷の場合、紙の印刷と違い色の再現に限界がございます。
またインクは一度に注文数量分のインクを調合するため、
もし色の微調整が必要になった場合、インクをさらに継ぎ足しながら調整します。
ただ、使用色や調合配分によっては継ぎ足し調整しても色味の修正ができない場合がございます。
以上、インクの再現についてのご説明となります。
どうぞよろしくお願いします。
この記事へのコメントはありません。